1人でこなす業務量が多いケアマネージャー

ケアマネージャーの仕事とは

ケアマネージャーの仕事は介護保険制度に基づき介護が必要な高齢者のためにケアプランを作成することや介護サービスを利用するための調整、管理、介護保険利用のための申請を行うのが仕事です。

仕事量の多さ

ケアマネージャーの仕事には単純なケアプランの作成もあれば、認知症や老老介護、虐待、経済的事情など、個人や制度では解決することが出来ない、難しい問題に直面することもあります。このような場合には親身になってとことん時間を割いてでも利用者さんやそのご家族の立場になって問題を解決していきたいですが、現状は仕事量が多くケアプランを考えていくのに長い時間をかけていられないのが実情です。

ケアマネージャーの負担の多さ

ある調査によれば介護事業所が抱える利用者さんの数が72人だったのに対して事業所にいるケアマネージャーの数は平均して常勤職員が2.6人で非常勤職員が0.1となっていてケアマネージャーの1人が抱える担当する利用者さんの数は23〜25人になります。これはあくまでも平均の数を表したに過ぎませんから、実際にはこれよりも多くの利用者さんを担当している場合もあるでしょう。それだけケアマネージャー1人に対しての負担は大きく、質の良いケアプランの作成をすればするほど自分への負担は増します。時間をかけずに仕事をこなして行くか、時間をかけて質の良い仕事をして自分の負担を増やして行くか、とても悩む部分だと言えます。

休日出勤が多い

ケアマネージャーはとにかく仕事量が多いため、残業や休日出勤をしている人が多いです。施設に入居する利用者さんは待ってはくれませんからケアプランの作成は時間との勝負とも言えます。そのため休日出勤をして仕事をすることや、残業をすること、または家に仕事を持ち帰ってこなすことが多くなってしまいます。

仕事に対して賃金が低い

ケアマネージャーの仕事量が多いのに対して賃金が低いと答える現職のケアマネージャーは3人に1人いると言われています。記録する書式が多く手間がかかること、困難なケースの場合のケアプランに時間が取られてしまう、ケアマネージャーの業務範囲が明確ではないこと、制度が頻繁に変わるため対応するのに時間と労力がかかってしまう、利用者さんの立場になったサービスを貫くことが出来ない、これだけの仕事量と内容をこなし休みを返上して働いていて自分が納得出来る給料を貰うことが出来なければ不満が出て当然と言えば当然のことでしょう。